ちょいらくモード、おぼえていますか
「ポケットモンスター ソード・シールド」には「ちょいらくモード」という操作方法がある。
左手側の十字キーがABXYボタン、右手側のRスティックが移動キーに対応することで、 ジョイコン片手持ちでも操作しやすくなるオプションのことだ。難しい操作を必要としないポケモンにおいて、片手が空くアドバンテージは大きい…と思われた。
しかし、片手の操作はまあまあ難しいし、なぜかワイルドエリアでの視点切り替えボタンが用意されておらず、わりと初期から「使いづらい」と評判だった。
さらにヨロイ島、カンムリ雪原ともにほぼ全域がワイルドエリア仕様であり、ちょいらくモードはちょい苦行モードといった感じで、全く使い物にならない。今ではほとんどの人が使っていないか、不便さを隠せる6番道路での孵化または固定厳選に使用されている。
ちょいらくモードを作る
デメリットも多いちょいらくモードだが、 少し何とかすればモノになるはずだ。
この問題は別の形で改善されている。今はSwitch本体の方にキーコンフィグが実装されているので、自分で操作ボタンを改造できるのだ。ちなみに、ホーム画面の「設定→コントローラーとセンサー→ボタンの割り当てを変える」でいじることができる。
つまり、ちょいらくモードに足りないものをちょい足しできるというわけだ。早速、死にボタンであるSL、SR(真横についているボタン)に操作を振り割ってみよう。
ところが、「ちょいらくモードにちょい足し作戦」は失敗に終わる。
そもそも、ちょいらくモードには視点切り替えの概念がないらしい。何を振り割っても視点切り替えができないのである。うーむ、これはまいった。
こうなったらいっそ全てのボタン配置を変えて、自分だけのちょいらくモードを作ってみるのがいいだろう。ポケモン以外のゲーム操作が死ぬが、まあよかろう!!
試行錯誤の結果、それなりに使いやすいと思った配置がこちら。
左右どちらでもいいのだが、左手で操作したいので左のジョイコンを改造してみた。
ざっくり、変更理由を書いていこう。
変更とその訳
-ボタン→+ボタン
ポケモンではプラスボタン、マイナスボタンともにほぼインターネットにつなぐ、自転車に乗る用途くらいしかなく、わざわざ変更する意味はない。しかし!文字を入力する際に+ボタンでないとOKに飛ばないのだ!
↑これのことですな。
地味ながら+にアドバンテージがあったので変えた。
十字キー→ABXYボタン
これはちょいらくモードと変更なし。ただ、ジョイコンLの操作だと指の腹でボタンを押すことになるのがダルいため、他のボタンにも割り振っている。
ZLボタン→Aボタン
元々、ポケモンではAボタンに近い役割であるのでAボタンに昇格させてやった。喜べよ!
SLボタン→Bボタン SRボタン→Xボタン
ABXYボタン(十字キー)のサブとしてSLをB、SRをXボタンにした。握ってみると分かるのだが、常に触れている割に押すのが難しく、慣れが必要なのでもう少し考える余地がありそう。多分、同じボタンを割り振った方が使いやすいと思う。SLSR→Bボタンとか。
キャプチャボタン→ホームボタン
ジョイコンLにはホームボタンがないので、似たような場所にあるキャプチャボタンを充ててみた。
Lスティック押し込み→キャプチャボタン
元々十字の下ボタンに割り当てていたが、ちょいらくモードのクセで頻繁にスクショを撮ってしまったのでボツ。ほどよい押しやすさと誤爆しにくさを考えた時、ここしかなかった。口笛が犠牲になるが、もうほとんど使わないからいいだろう。キャプチャしないのであれば、Rスティック押し込み(ワイルドエリアの視野拡大)もおすすめ。
わがままモード完成
こうして、ちょいらくモードに拡張性を持たせた”わがままモード”が完成した。
しかし…これでも結構扱いづらい。自分で設定したからまだ使える(意地もある)ものの、ちょいらくモードのデフォルトがこれだったら、かえって使われないかもしれない。慣れか。
また、このカスタムがほかのゲームやホーム画面の操作にも適応されるのは注意されたし。
ただし、このようにカスタムはジョイコン1個ごとの個別設定であるため、全てのジョイコンがオリジナル操作になるわけではない。ポケモン専用のコントローラーを用意する、適宜カスタムを外すといった対応をすれば問題はない。
私はジョイコン4個持ちなのでそういった対策ができるのだが、2個持ちの方は面倒すぎるはずだ。ジョイコンを片方だけ買う手もあるが、それだけのために買うのはあまりにむなしい。
まあ、ひとまずこの操作を使ってみて馴染んできたら気づきや変更点を報告したい。
ちょいらくモードのことを覚えている人がどれだけいるか分からないが、覚え書きとして書いてみた。参考になれば幸いである。