11日、新モンスターの実装が発表された。
シェリング・フォード。☆7フェス限さ(デザイナーの代表作風に)。
この服部平次白い探偵は分岐究極の1つである。その性能は驚きと混乱をもって迎えられた。スキルに注目していただきたい。
!?!?!?
なんと、無効貫通"スキル"持ちなのである!「こういうことも、できるんだよ」って、いやこういうことできちゃダメだろ!と思うくらい、インパクトのあるスキルを引っ提げてきやがったのだ。
殺意リュウ、魔族浦飯も似たようなもんじゃん、と思うなかれ。シェリング・フォードはこれらと違い、「ダメージ無効を完全に無視」状態にしてしまうのだ…!どうやらグラビティも通るようになるらしい。これは強い…!
この報に、SNSは大いに動揺した。
「環境が変わる」「無効貫通覚醒が死ぬ」「たいして影響はない」など、様々な意見が出ており、賛否両論。私自身もこれからの環境がどうなるのか分からなくなってきたので、自分の考えを交えつつ考察したい。
結論から言うと、自分は「環境は変わるかもしれない、でも壊れではない」と考えている。
少なくとも、多色や列パの救済にはなるだろう。無効貫通覚醒は「3×3の正方形を組む」ことが条件だ。6×5盤面の場合、3分の1近くを使わなければならないため、大抵2色陣や重めの変換に頼りがちだ。「ダメージ無効+根性」持ちもザラにいるため、追い打ち(回復縦1列)を組むことも多い。
したがって、現環境では無効貫通と追い打ちが両立でき、かつ火力の出るパーティ…つまり、コンボパや5個以上消しパ、50%以下パが強力(というより人権)となっている。多色や列に出る幕はない。
今回のスキルはこの格差を解消する先がけとなるだろう。もっとも、どのパーティでもこのスキルを使えるわけだが…。とにかく、無効貫通がネックにならなくなり、多色や列も環境の前線に立つチャンスが生まれるわけだ。
だが、環境を壊すまでには至らないと思う。
このスキル、スキルマで30ターンとかなり重い。リーチェやヘラ・ニクスのスキルと同じターン数と考えると、その重さが分かるだろう。貯めている間に殺意リュウ、浦飯のスキルを3発撃てる計算だ。正方形消しで十分火力が出るパーティであれば、そちらを狙った方がいいだろう。今回、本体がスキルチャージ2つ持ちで最速10ターンで貯まるのはありがたいが、継承であればかなりの耐久が必要となる。
また、無効貫通覚醒は正方形で組んだ時、火力が2.5倍になる。現在は無効貫通2~3個持ち、無効貫通+キラー持ちは当たり前。単体でボスを抜けるだけの火力は出るはず。
無効貫通スキルを使うだけでは、この火力を超せないこともあるだろう。私はここ数日シェヘラザードを周回していたのだが、正方形1コンボで1億ダメージ(キラー込み)を出していて、「こりゃまだいけるわ」と確信した。だから「正方形を組みにくいパーティの救済」以上の意味はないと思う。今のところ。
今のところ。
そう。今後同様のスキルが出てきた時、覚醒とスキルの地位が逆転することもありうるのだ。
かつて、唯一の吸収無効スキル持ちとして人権同然に重宝された風神。現在も比較的軽量かつ癖がなく継承人気が高いが、さて現在、代用は何体いるだろう?
比古、武田、神威(傘)、ルー、豪鬼、ダークライザー、ぬらりひょんメダルなどなど…そしてガチャ以外でもチィリン、パネラ、ボーマ、リーチェ(メダル交換)と、かなりバラまかれている。風神でなければならない場面もそう多くない。
いずれ無効貫通スキルも他のモンスターに与えられるに違いない。ドット・モンスターの特権だった無効貫通が、バレンタインネイを端緒にバラまかれたように…!
ヘイスト2ターンの付与効果を外せば、より軽くできるはずだ。ただ、継承可能なリーダーチェンジスキルのように、激重にする調整が施される可能性もある。そこは今後の動向を窺うほかない。
そもそも☆7フェス限のみの特権となっている現在、引くことから始めなくては。
改めてまとめると、「正方形(+追い打ち)を組むのが難しい多色(5色以上)の救済となるだろう。しかし、スキルが重たすぎるので覚醒が死ぬことはない」と判断した。
しかし…格差を埋める方法がスキルとは、もっと他になかったのだろうか?ガードブレイクに無効貫通を付与する案は多いが、それは結局エドや仙水のような多色を組み込むコンボパがより強くなっていくことにつながるし、バランス調整が難しい。そもそも無効貫通のデザイン自体がおかしいのかもしれない。ワンパンゲーを超越したワンパンゲーの行く末は…?
…まあ、多色好きとしては引いておきたいなぁ…