【ポケモンSV】レイドバトルの夢ニャイキング問題、および地雷行為について

こんにちは、はれて廃業となったメタモン配布おじさんです。

 

最近、レイドバトルの攻略が進んでおります。

倒すと銀の王冠やミント、アメなどが手に入ります。色違いや二つ名、サイズを粘る際には「秘伝スパイス」も必要ですね。

高難度の☆6にもなると、前作の激レアアイテム「とくせいパッチ」が手に入ることも。なにかとお世話になるはずなので、おそれず挑戦したいものです。

 

さて、☆6攻略に適性があると言われるのが「夢ニャイキング」

コイツの火力はトップクラス。得意なジャンルであれば強敵もあっさり打ち砕いてくれます。

ニャイキング

しかし、思考停止で「最強」と言い切るには厳しい問題も抱えています。ニャイキングを使うことで、かえって失敗率を高めることもあるのですね。

 

今回はその問題について見ていきます。

 

 

 

夢ニャイキングってなに?

 

ニャイキングは、ガラル地方のニャースの進化系です。いわゆる「リージョンフォーム」で、パルデアのウパーなどと同じです。

もちろんパルデアにはいませんから、学校で授業を受けてから引き取る必要があります。ちゃんと学校に行ってからゲットしましょう。

 

yakkun.com

 

このニャイキングの強さは夢特性…公式には「隠し特性」と呼ばれる、普段目にすることのできない特性「はがねのせいしん」にあります。

 

「はがねのせいしん」の効果は自分と味方のはがね技の威力が1.5倍に上がるというもの。

ここまではよくありそうなのですが、ニャイキングのひと味違うのは効果が重複すること。つまり、夢ニャイキングが4匹いるだけで1.5倍の4乗、約5倍の火力になるんですね。

 

さらに味方が「いやなおと」「てだすけ」などでサポートを入れてくれれば、星6のレイドですらワンパンできてしまいます。ニャイキング及びそれで固めた編成が流行らないわけないですね。

 

問題点

しかしながら、夢ニャイキング編成は問題をいくつか抱えており、レイドの成功率も高くないようです。

その問題点を紐解いていきましょう。

 

夢特性である

引き取るガラルニャースは夢特性ではありません。育てても通常特性の「かたいツメ」か「カブトアーマー」になってしまいます。

通常特性から夢特性に変更できる「とくせいパッチ」を使ってあげる必要があります……が、星6のレイドでしかゲットできません。

つまり、星6レイドに行くためのポケモンを育てに星6レイドに行かざるをえない……というねじれ現象が起きてしまいます。モンハンで幾度となく見た光景ですね。

 

まあ夢特性はタマゴから遺伝するので、1人でも持っていればOK。さしたる問題ではありません。

 

連携が取れていない

先ほどニャイキングは☆6でもワンパンできると言いましたが、補助技を重ねがけしての話です。

補助技というのは防御を下げる「いやなおと」、火力を上げる「てだすけ」、エールの「いけいけドンドン」など。自分の火力を極限まで上げ、相手の耐久を下げることが欠かせません。

 

SNSでは誰が攻撃する、誰が手助けを打つ…など、あらかじめ役割を決めておくことでワンパンしやすくしています。

しかし、野良だとそれができないので勝手に動いた結果、誰もワンパンを決められないで補助効果を消されてしまう事態が発生します。これでは強みを活かしているとは言えません。

 

また「はがねのせいしん」についても、ニャイキングを複数出すことで効果が高まるものです。

他の人がニャイキング(はがねタイプ)を出していないのに、自分だけニャイキングで突っ張っても意味はありません。「ちょっと火力高めのはがねタイプ」程度です。他の人がはがねタイプを出していないのであれば、あなたもポケモンを替えましょう。

 

連携あって真価を発揮するのがニャイキングです。

最近、火力が高いという情報だけが独り歩きしているように見えます。必ずしも万能ではないことに注意してもらいたいところ。

 

耐久がそこまで高くない

夢ニャイキングは耐久が高いわけではありません。

 

パラメータはHP70、ぼうぎょ100、とくぼう60。物理耐久面はややありますが特殊耐久は低めです。

よって相手のサブウェポン、つまりみずタイプがくさ対策に「れいとうビーム」を使う要領で、弱点を突かれて倒されることがあります。

 

これは別にニャイキングに限った話ではありませんが、ニャイキング編成は言い換えれば、はがね統一です。

相手によってはガツンといける反面、炎や地面技を持っている相手と出会った時点で即半壊のリスクも抱えているのですね。

 

元テラスタイプを見ていない

はがねタイプが有利を取れるのはいわ、こおり、フェアリータイプ。

相手がこれらのテラスタイプだった時に、「おっ!ニャイキングで粉砕できるな」と思えそうですが、ここが罠です。

 

もし相手がガブリアスだとしたら?

ヤツは間違いなく「じしん」を持っている……と考えられるはずです。それでパーティ半壊まで持っていかれないでしょうか?

 

レイドでは相手が元タイプの技を持っていることがザラにあります。

そりゃそうですよね。ガブの場合元々じめん・ドラゴンタイプですし、げきりんやじしんをメインに戦っているのですから。

 

テラスタル後も元タイプの技は一致火力で打てるため、「じしん」も元の火力でブチかましてきます。簡単に半壊まで持っていかれますね。

テラスタル後は単タイプなのですが、攻撃面では実質3タイプあると考えてください。レイドだとテラスタイプに目を取られ、忘れがちです。

 

ここで私の失敗談をしますと……

野良でのことです。相手が岩ウルガモスだったと思うのですが、部屋主がニャイキングを選択。他の方もデカヌチャンなどを選んでいたので、私もはがねタイプで入りました。

 

しかし相手は炎タイプ、しかも高火力で有名なポケモンなので……私がポケモンを出した時点で、味方が2匹倒れていました。

何が起こったのかさっぱり分かりませんでしたが、これだと連携もクソもなく、自他ともに何回も倒されて惨敗しました。

 

ニャイキングに限らず、元タイプがフェアリーなのにコライドンを出したりして、ドロドロ溶けていく人もいます。

考えることが多くて面倒ですが、テラスタイプと元タイプを参照して、ニャイキングでよければ選出しましょう。

 

終わりに

夢ニャイキングはレイドで最強クラスではありますが、それはルートが確立した上のことであり、扱いはかなり難しいです。

 

火力が高いという情報が独り歩きして、単体でも強いと思われがちなようです。

ニャイキング単体ではまあどうしようもありません。まずミライドン・コライドン、ミラコラが手を出せないタイプの対策、はらだいこ枠(マリルリ、テツノカイナ)と続いて第4の選択肢として育てるのはアリだと思います。

 

たとえばニャイキングがたった1匹だった、元タイプで弱点を突かれる、補助技が通らないなどの条件があれば、使うのは避けたほうがよいでしょう。しっかり対策を練る、育成して手駒を増やすのも戦略のうち。

 

それではよきレイドライフを!