【万年筆#1】万年筆の記事を書きます

デジタル化が進み、「書くこと」が少なくなってまいりました。

書くといっても、メールや書類などの公的なもの、あるいはブログやSNSなどのプライベートな場においても「文を作ること」は相変わらず多いのであります。しかし、文具を持って紙に文字を書くことは少なくなりました。今やメモもアプリや音声で取っていてもおかしくありません。

 

その一方で、世間は長年「文具ブーム」と言われております。

…この長年というのがポイントです。いったいどこで流行っているのかと逆に問いかけてみたいですね。まあ手広く「文具」というくくりでいえば、かわいいマスキングテープや映えるインクのような、おしゃれ文具が心をつかむのでしょう。

「文具」の定義が広すぎてイメージ湧きません。早く「ブーム」でなく、文化として定着してほしいものです。

 

さて、私もこのブログを運営(?)するにあたり、原稿のアイデア出しやプロットは手書きで続けております。

キーボードを打つのに飽きるのもありますが、私はとかく落ち着きがないものですから、整然としたアプリよりも雑然と書ける手書きの方がいいのですよね。

また、文字の強弱や大小、打ち消しは即座かつ自分のルールでできますから、後から見て自分が何を大事にしたいのかすぐにわかります。見せるわけでもないですし、丁寧に作る必要があまりないのでサクッと書けばよいのです。

 

そのプロットを書く際、私は万年筆を使っています。

そう言うと「作家気取り」「カッコつけ」「金持ち」…みたいなイメージがついて回るかと思いますが(?)、とんでもない。私は貧乏人といいますか、万年筆のために貧乏になっているといいますか……世間の万年筆持ちのイメージとはかけ離れております。それに1,2本持っていればずっと使えるので、究極のケチかもしれませんよ。

 

ゲームブログの主がなぜこのような記事を書くのかというと、万年筆が過大評価、あるいは過小評価をされているのではないかと思ったからです。とかく、この文具は広く使われないともったいたい。

 

まず過大評価というのは、先ほども述べた「気取っている」感じ。

まあ、間違ってはいません。少なからず「万年筆を知ってる俺かっけぇ」の空気感はあると思います。高いものも多いですし、まず売っているのもなかなか見かけません(本当はよく見るのですが、気にしないと分からないでしょう)。

しかし、万年筆は実利に足る、つまり普段使いにもちょうどいいと声を大にして言いたいですね。

 

そして過小評価とは、ユーザーが全くいないことです。

日本製の万年筆は、世界でも高い評価を受けていると言われています。しかしながら、国内ではコアな層が愛好しているに過ぎません。デザインに乏しいのも理由かもしれませんが…。ちょっと使ってみたら良さに気づくかもしれません。

 

私も万年筆を使い始めたのはほんの数年前です。

それまでは「筆」とつくもの以外のほぼすべての筆記具を使っていたと言っても過言ではありません。使うまではやはり、ハードルが高いものだと思っていました。

それが今や、ほぼ万年筆です。病みつきになっています。

 

万年筆歴が浅いゆえ、使うユーザーと使わないユーザーの気持ちがまだ理解できる気でいます。

ですから、にわかユーザーとして両者をつなぐような記事を書いていけたらと思う次第です。

 

万年筆を見知らぬ方はこれをきっかけに1本手に取ってもらえればと思いますし、ベテランの方はご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 

不定期連載といたしますので、続きをお楽しみに!